佐藤 大生
DAIKI SATOEMPLOYEES 先輩社員の声・1日の流れ

30代、未経験。僕が選んだ「挑戦」という生き方。
- 入社年月日 2019年6月
- 在籍年数 6年
- 所属 環境事業本部 農業部
- 職位 主査
- 採用区分 中途採用
建設コンサルタントの仕事について
専門職で勝負したい!30代からの挑戦と覚悟
私は30歳を過ぎてから、ダイシン設計に入社しました。それまでは、まったく異なる業界で、主に営業職として働いてきました。社会人のスタートが札幌だったこともあり、いつかまた北海道で働きたいという思いをずっと抱いていたんです。
転職のきっかけは、「決められた商品を売る」営業スタイルに物足りなさを感じたこと。そして、自分の知識や経験を積み重ねて、お客様に価値を提供できるような専門職としてのキャリアを歩んでみたいという想いが強くなったことでした。
とはいえ、建設コンサルタントという分野は完全に未経験。しかも30代での転職で、家族もいる。生活の拠点を札幌に移すという大きな決断も伴いました。
だからこそ、「この仕事で勝負する」という強い覚悟を持って飛び込んだのです。
農業土木という分野の面白さ
現在私が所属しているのは「農業土木」の分野です。
北海道の農地や用排水施設の整備に関わる計画・設計を行っており、たとえば小さなほ場(田畑)の大区画化や、老朽化した用排水路やダム、揚水機場の劣化状況の診断・改修を行っています。このことにより農作業の効率化や農作物への安定した水供給が図られ、みんなに安心・安全な食料を届けることができます。
この仕事の特徴は、設計スキルだけでなく関係者との綿密な調整が求められる点です。発注者である行政機関(北海道や道内の市町村)から課題や問題点を吸い上げ、解決策を考え、設計の提案を行います。
仕事の過程では、農家の方々や、施設を管理する土地改良区、設備メーカー、工事業者など、さまざまな関係者との調整が続きます。
つまり一人では決して完結しない、チーム全体で築き上げていく仕事です。そこに、農業土木ならではの面白さとやりがいが詰まっています。

苦労も学びも詰まった3年プロジェクト
これまでで最も印象に残っているのは、ある農業用水プロジェクトです。川から農地へ水を引くために土木分野だけでなくポンプ設備、ゲート設備を含むもので、関係業者の数も多く、調整は非常に複雑でした。
短い工事期間で施工を行う計画の立案と発注者や地域の農家の皆さんとの意見の調整など、プロジェクトは一筋縄ではいきませんでした。それでも3年という長い期間をかけて無事にやり遂げたときには、言葉にならないほどの達成感がありました。
この仕事で何より大切だと感じたのは「コミュニケーション」です。技術的な説明だけでなく、相手の些細な疑問や不安にも耳を傾けること。すべての関係者が納得していないと、必ずどこかでつまずいてしまいます。
ダイシン設計がプロジェクトの責任を持つ立場である以上、私たちが主導して全体をまとめ、前へ進めていく必要があります。そのためにも、相手の立場を理解し、丁寧に対話しながら信頼関係を築いていくことがこの仕事の大きなポイントでした。
終盤には残業も増え、不安が続く日々もありましたが、今思えばすべてが成長の糧だったように思います。机上だけでなく現場での経験を通じて技術を身につけていく感覚は、まさにこの仕事ならではのものです。
キャリアパスについて
この仕事を通じて実感しているのは、「専門職は勉強の連続である」ということ。
私は学生時代、陸上競技に打ち込んでいて、全く勉学に取り組みませんでした。そのことについて劣等感もあり、社会人になってから「もっと勉強しておけばよかった…」と感じることも多くあったんですよね。そのため、専門知識を身に着けたいという学びへの欲求がありました。
だからこそ今、「知らなかったことが理解できるようになる」という過程に喜びを感じていますし、自分の成長を実感する毎日です。学びに年齢は関係ありません。むしろ大人になってからの勉強のほうが、目的が明確で楽しいと感じることもあります。
ダイシン設計では、技術士やRCCMといった資格取得支援制度も整っており、自分の意志と努力次第で着実にスキルアップできる環境があります。私自身も、業務に必要な資格取得に挑戦しており、自分のモチベーションにもなっています。
会社の雰囲気(社風や職場環境)について
「建設コンサルタント」と聞くと、堅苦しい職場を想像される方も多いかもしれませんが、ダイシン設計はとてもフレンドリーな社風です。私の所属する農業部もここ数年で若手が増え、活気のあるチームに成長しています。
これまでに複数の職場を経験してきた中で感じるのは、人間関係の良さ。上下関係も適度で、気さくで話しやすい人が多く、相談や雑談がしやすい環境です。
オフィスもワンフロア化されたことで、他部署との距離もぐっと近づきました。日常的に自然と会話が生まれる環境は、連携を取りやすく、居心地の良さにもつながっています。

福利厚生について
残業は時期によって発生しますが、業務量に応じて手当もしっかり支給されます。
逆に今のように落ち着いている時期は、定時で帰って家族との時間も確保できています。しっかり働いて学びたい人にも、プライベートを大切にしたい人にも、非常にバランスの取れた職場だと思います。
育児・介護・療養といったライフイベントへの配慮も整っており、家庭を持つ社員にも安心して働ける環境が用意されていると感じます。
求職者へのメッセージ
農業部を「強い分野」に
農業部は、まだ会社でも発展途上の部門です。私は農業土木を会社の主幹分野に変えていきたいと考えています。
農業土木は非常に分野の幅が広く、変化も大きいので常に新しい発見があります。多趣味でアンテナがあり、新しいことに興味を持てる人には向いていると思います。何より誰もが毎日体験している「食」を身近に感じることができるので、仕事にも取り組みやすいのではないでしょうか。
入社を検討されている方にお伝えしたいのは、「未経験でも大丈夫」ということです。必要なのは完璧な知識や経験ではなく、やる気と好奇心、そして前向きに学ぼうとする姿勢。
この仕事は、地域に根ざしながら社会インフラを支える誇りある仕事で、もちろん楽なことばかりではありませんが、「人や地域の役に立っている」という実感は何物にも代えがたいものです。
ダイシン設計には、挑戦する人を支えてくれる仲間と制度があります。
「今の自分を変えたい」「新しい分野で力を試したい」と思っている方がいれば、ぜひ一緒に働きましょう。
あなたの一歩が、地域の未来をつくる大きな力になるはずです!