建設コンサルタント

建設コンサルタントは、新しいインフラをつくるだけでなく、すでにある構造物を守る役割も担っています。
特に台風や大雨などの自然災害が発生した際は、自治体からの依頼で現場調査に向かうこともあります。
また、出張が多い仕事だからこそ、天気は重要な情報。社内で天気の話題が多いのは、ただの雑談ではないのです。

建設コンサルタントにとって、道路や橋は単なる風景ではありません。
仕事で使う道路をプライベートでも通ることはよくあり、つい「あの橋脚のコンクリートは大丈夫かな」と構造が気になってしまうことも。
普段の仕事が、日常の景色の見方にも影響を与えるのは、この仕事ならではの特徴かもしれません。

旅行で訪れた場所でも、まず目が行くのは観光地ではなくインフラ。
「なぜこの橋はこんな構造なのか?」「この足場の組み方、工夫されてるな…」と考えてしまうのは、職業病かもしれません。
中には、仕事用の打音点検ハンマーを持って行きたくなるほど、構造物への興味が尽きないベテランもいます。

「この工法を採用した理由は?」「なぜこの形なのか?」
建設コンサルタントは、常に理由を考え、最適な解決策を導き出す仕事。
そのため、日常生活でも気づけば「なぜ?」と考えてしまうことがよくあります。

建設コンサルタントは、情報を整理し、最適な選択をするのが得意。
そのため、新しい洗濯機ひとつ買うにも、スペックを細かく比較し、プレゼン資料さながらの説明を家族にすることも。

ダイシン設計では、社員同士で学び合い、議論を重ねる文化があります。
そのため、社内のデザインレビューでは、発注者以上に鋭い質問が飛び交うことも。
若手にとっては、成長の機会であると同時に、ちょっとしたプレッシャーでもあります。

現場では、道なき山を進んだり、川や湿地に入ることもあります。
そんなとき、測量や地質調査に欠かせないのが「赤白ポール」。
時には杖がわりにしたり、水の深さを測るのにも使われる、頼れる存在です。

出張が多い建設コンサルタントは、各地のおいしいお店をよく知っています。
「今日は何を食べよう?」からスケジュールを組むことも。笑
ラーメンに詳しい人、カレー好きな人、アイスクリーム通など、それぞれのこだわりがあります。

設計はパソコンで行うのが主流ですが、実は紙の使用量も多い仕事。
「道路橋示方書」などの分厚い資料を広げながら作業することも多く、締め切り前にはプリンターがフル稼働することも。
業者さんが「こんなに印刷する会社は初めて」と驚くほどです。

建設コンサルタントの仕事は、まちの人々の暮らしを支えること。
自分が設計に携わった道路や橋を、Google Earthで見つけると、つい誇らしくなることも。
でも、一番うれしいのは、10年、20年経っても変わらず人々の役に立ち続けている姿を見たとき。
長い時間をかけて築かれる価値が、この仕事の魅力です。