COLUMN コラム
連載コラムVol.2 丙午シスターズ

記念すべき連載コラムVol.1で「丙午」というキーワードが登場したと思う。「詳しくは検索してほしい」と書いたと記憶している。検索していない方もいらっしゃると思うので「丙午」について解説しよう。「ひのえうま」と読み、十干十二支の組み合わせで60年に一度訪れる干支のことである。
この丙午には「この年に生まれた女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信がある。これは八百屋お七が丙午の生まれであることに端を発しているらしい。
お七は、恋人に会いたいがために放火事件を起こして火あぶりの刑に処された江戸時代初期の女性である。その身勝手ぶりが迷信の要因になっているのではないかと思われる。2013年に前田敦子が主演でドラマ化もされている。但し、このドラマでは放火が冤罪として描かれていますが...
このような背景から、記録が残る1906年(明治39年)と1966年(昭和41年)の丙午は、迷信を信じたのか出生率が低下するという社会現象が起きている。なのに、わが田村家には丙午生まれが3名も存在している。しかも全員女性。私を含む兄弟、従兄の配偶者である。凄い確率だと思う。
それで結成されたのが「丙午シスターズ」なのである。迷信を背景にその存在感は群を抜いている。因みに私を含む夫の方は、全員存命で元気であるが緊張感を持って日々の生活を送っている。
丙午シスターズ、当然ながら丙午であることを自負しており、多様な発生事象に対して「丙午ですから」という決めゼリフで自分の意見を通して、その場を締めるのである。何とも逞しくカッコイイのである。まあ、コラムですから多少のデフォルメや脚色等々はありますが...
今、このコラムを執筆しながら、これ以上この話題を深堀していくことは、弊社のコーポレートガバナンスやハラスメント等を考えて止めた方がいいかなと思いましたので今回のコラムはここまで。
来年2026年(令和8年)は、60年ぶり丙午。21世紀、令和の時代にこの迷信が生きているのか注目したい。
この記事を書いた人
専務取締役田村 智樹
